医院長様との出会いのきっかけは、以前昭和区にあったShin空間の自社ビルの1階で代表である後藤晋の奥様が営んでいたパン屋さん。時々パン屋さんに立ち寄って手づくりのパンを購入してくださっていたのが医院長様でした。クリニックを開業しようと考えられていた医院長様。パン屋さんに通っている内に、店内に置かれていたShin空間のチラシに関心を持ってくださったようで、「2階は建築会社さんですか?」と、声を掛けて頂きました。すでに開業予定の物件も決まっていたので、スムーズにクリニックづくりが始まりました。一般的な医療機関のような雰囲気ではなく、オリジナリティーのある空間づくりをしたいとのご要望をヒアリング。心理学の観点からお選び頂いたグリーンやブルー、ブラウンなどの配色をインテリアに採用。イランのテヘランやアメリカのニューヨークなど、海外の駐在経験もあり、各国で購入した調度品も利用するスタイルに。病院らしさを残しつつも気負わずに来院できるように、カジュアルなテイストを取り入れたクリニックが完成しました。
外観は土壁風で柔らかな雰囲気のジョリパットを採用。引き戸はガラス張りにして入りやすいように。待合室の窓は採光とプライバシー保護のために高い位置に取り付けてあります。
待合室の中はホワイトを基調としながら、横長のソファや仕切り壁に優しいグリーンを、単体のソファには落ち着きのあるブラウンでコーディネート。廊下やトイレは車椅子でも利用できるように十分な広さを確保してバリアフリーに対応しています。受け付けの後方にある棚や壁に設置した展示棚には、海外駐在経験のある医院長様が各国で購入してきた調度品を置いてギャラリーとしても活用しています。
診療室はホワイトとブラウンをメインにした配色。ソファは爽やかなブルーを採用しています。大きな窓には和の障子を取り入れて、穏やかな光があふれる空間に。医院長様のご要望を反映して、来院される方の気持ちに配慮されたカジュアルでオリエンタルな雰囲気もある素敵なクリニックが完成しました。