ご結婚をされお子さんもお生まれになったお施主様。お子さんが幼稚園に入る前にマイホームを持ちたいと思い、家づくりについて検討を始めたそうです。ご親族のつながりから名古屋市内に土地を見つけることができ、本格的な家づくりが始まりました。Shin空間については、店舗を経営しているお知り合いの方を通じて知ってくださいました。土地は間口が約4メートル、奥行きが約25メートルの長方形の狭小地で、南側を含めて三方が隣家によって囲まれていました。そこで、光の取り入れ方や無駄のない空間の活用、将来的な耐久性、メンテナンスなども考慮した家づくりがポイントとなりました。
屋根には天窓を設けて、住まいの中にたっぷりと太陽の光が入るようなスタイルに。2階の廊下の一部には光が階下に降り注ぐように、網目状のグレーチングを設置。住宅の三方が囲まれていても、明るい空間を実現しました。屋根と外壁には、軽量で耐久性のあるガルバリウム鋼板を採用。外壁をサイディング張りにしてしまうと、将来的に塗り替えなどが必要となり、立地条件から工事が困難なため、メンテナンスの不要なガルバリウム鋼板を使用しています。
スタイリッシュな片流れ屋根のK様邸。玄関のエントランスには、屋根がありさらにベンチを置いたスペースをご用意。雨の日にはここで傘の準備をしたり、手荷物を一旦置いたりできる使い勝手の良い空間となっています。また玄関扉が正面を向いていないことで、扉を開けても住まいの中が見えないためプライバシーの保護になっているのもポイントです。玄関の中には、広々とした収納棚を設置。ご家族の靴や小物などをたっぷりと仕舞えるスペースです。
1階のリビングは、チーク材を採用したオシャレなヘリンボーン張りに。ヘリンボーンとは“ニシンの骨”という意味で、Vの字の組み合わさったようなデザインです。蜜蝋ワックスの塗布や張り付けの作業をお施主様のご家族と一緒に実施させて頂きました。家づくりの良い思い出として、またコストの削減にもなる点も見逃せないポイントとなります。お施主様のご家族のご協力もあり、素敵でオシャレなヘリンボーンのフローリングが完成いたしました。部屋の側面には横長の収納棚を設置。収納のための家具を置かなくて済むので、生活空間を有効に利用できるのも特徴の一つです。キッチンの背面にはトールキャビネットも。キッチン部分には小窓を設けてコミュニケーションをしやすくしています。
細長い形状の土地ということで、太陽の光が入りやすい南側にリビングを、効率の良い動線を配慮して中央に階段を配置した間取りのK様邸。洗面脱衣室には、部屋干しのしやすいようにハンガーパイプを設置。またお施主様のご要望にお応えして、大きな鏡を取り付けた洗面台も。その他に収納棚を設けることで、バスタオルや洗濯用品などを上手に保管できる空間に仕上げてあります。
2階はウォークインクローゼットのある主寝室と二つの子供部屋の間取りとなっています。床は無垢のパイン材を採用し、木の温もりも感じられる雰囲気に。リビングやトイレなどと同様に、壁の一面にアクセントカラーを取り入れているのも特徴の一つです。天井は屋根なりに仕上げて、より広がりのある空間に。限られた土地の形状や空間を活かして、ご家族がゆったりと過ごせる明るいお住まいが完成しました。